番組概要

ifもしも…

人がみな、孤独な旅人であるとしたら。
あなたはやがて、ある二股の分かれ道に突き当たるのです。

右に行くべきか左に行くべきか、あなたは大いに迷う。
あるいはうっかり気付かなくて通り過ぎてしまう。

かくして現在のあなたがあるわけですが、
ひょっとして別の道を選んでいたほうが幸せになれたかもしれないのです。

もしも、こっちを選んでいたら…ifもしも。

ifもしもとは?

1993年4月22日から9月16日までフジテレビ系列で放送されたテレビドラマシリーズです。

毎回、各話の主人公の前にAとBの選択肢が提示され、Aを選んだ場合とBを選んだ場合のそれぞれ異なる結末を視聴者に見せるという斬新な内容となっており、 語り手は『世にも妙な物語』と同じくタモリが務め、スタッフ陣も「世にも」と同じ布陣により制作されています。

この番組の元になったのは『世にも』の前身である『奇妙な出来事』の後番組用に星護監督が提案していた「if」という企画で、 そこでは「もし日本が戦争でアメリカに勝っていたら?」など、歴史や重大事件のifを映像化するという内容になっていました。ところが『世にも』の開始にあたってスタッフが全員そちらに移ってしまったため、この企画は実現せず消滅してしまいます。

その後、1992年に『世にも』のレギュラー放送が終了。同じスタッフで新たな企画を立ち上げることになった際、再びこの「if」という企画が議題にあがることに。 そんな最中、1987年の『危険な情事』という映画が、結末を2パターン撮影していたという話になり、そこから「物語の結末が2つあるドラマ」という番組の企画が誕生することになりました。

こうして1992年秋スタートに向けて企画されていた『ifもしも』でしたが、ドラマ業界史上例の無い企画であるため準備に時間がかかり、とても秋の放送までには間に合わないことが確実に。 そこで準備が整うまでの半年間、10代向けの連続ドラマシリーズを4~5話ずつ放送する『ボクたちのドラマシリーズ』を代打企画として放送。『放課後』(主演:観月ありさ)、『その時、ハートは盗まれた』(主演:一色紗英)、『白鳥麗子でございます!』(主演:松雪泰子)、『お願いダーリン!』(主演:高橋由美子)の4シリーズが制作されました。

「if」の企画誕生から3年が経ち、1993年春にようやく放送を開始した『ifもしも』は、初回視聴率18.1%を記録。 その後も順調な数字を記録し、中でも当時まだ無名であった岩井俊二監督による第16話『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』は、放送後大きな反響を呼び、 翌年にはテレビドラマ初の日本映画監督協会新人賞を受賞、1995年には劇場公開も行われるなど、番組の代表作となっています。

1993年9月に番組は終了しましたが、2017年に「打ち上げ花火~」のアニメ映画化も行われるなど、今なお『ifもしも』の残した種は人々の記憶に残り続けています。

番組ルール (撮影台本より)

「ifもしも」は史上初の「結末のふたつあるテレビドラマ」です。

つまり、主人公の判断やちょっとした偶然の選択による「運命の分岐点」を描き、そこから全然べつな方向に別れてゆくAの場合のストーリーとBの場合のストーリーとを両方ご覧にいれようという企画です。

ですから当然、Aの結末とBの結末両方があるわけで、台本を読んでとまどう方も多いと思いますが、この番組ではAもBもどちらも現実に起こっていることとして描きます。

つまりどちらかが主人公の空想であったり、Aを選択して失敗した主人公が、人生をもう一度やりなおすためにBを選択しなおす、という意味ではないのです。

下のシンボルマークが示すようなドラマ、それが「ifもしも」です。

シンボルマーク
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