映画の特別編タイトル

世にも妙な物語 映画の別編
「雪山」

STORY (広報資料より)

ジャンボ旅客機が墜落、雪山に不時着した。

生き残ったのは美佐ら5人。このまま救助を待っても凍死してしまう。
5人は近くの山小屋へ向かうが、足に怪我を負った美佐の親友、麻里を吹雪の中見殺しにしてしまう。寒さと眠気との戦い。そして……

映画史上最も怖い25分。

Commentary

『衝撃的な描写が多いためにTVでは製作が不可能であった作品』である「雪山」は、有名な2つの都市伝説を下敷きに、日常から離れた雪山での恐怖を描いた作品。脚本は「懲役30日」「トイレの落書」などを描いた鈴木勝秀。監督兼脚本は、世にも史上最多話数を演出した落合正幸が担当。

「雪山」は、6月に日活撮影所に巨大なセットを組んで撮影され、塩と片栗粉を混ぜ合わせた14トン分の雪を用いていたが、暑い、ベトつく、目に入ると痛いという最悪な環境だったため、撮影スタジオには見学者が全く入らなかったという。

「雪山での360度どこを見ても自分の場所が解らない事と山小屋の閉塞感が、現代の不安に通じる物があると思った」と語る落合監督は、どんでん返しよりも、アトラクション的、状況の怖さを楽しめる事を念頭に置いたという。また、落合監督は色にこだわり、時間をかけて闇の濃淡を創り上げて行ったとか。

不可解な話と言われる「雪山」だが、何度見ても違って見えるような余白部分を増やし、リピーターを増やそう、映画館を出た後に恐怖に気付かせようと言う狙いもあった。

実際、2003年に韓国で公開された際に劇中に散りばめられた謎が話題を呼び、ネット上を中心に議論が交わされ、観客動員に大きく影響を与えたらしい。

劇中に出てくる戻ってくる死体の都市伝説は、91年に「歩く死体」でも使われているほか、2000年の「さとるの化物」では、矢田&中村ペアがゲスト出演し、「飛行機落ちるぞ」と言われる劇場版とのリンクシーンが含まれていた。

キャスト

木原美佐 矢田亜希子
結城拓郎 鈴木一真
山内義明 大杉漣
近藤麻里 中村麻美
救急隊員 石橋祐
小西崇之
藤田正則
真辺・妻 浅川綾
乗客 河合杏奈
真辺春臣 宝田明

スタッフ

脚本 鈴木勝秀
落合正幸
音楽 蓜島邦明
撮影 藤石修 (J.S.C.)
照明 粟木原毅
録音 小野寺修
美術 清水剛
装飾 鈴村高正
編集 深沢佳文
助監督 杉山嘉一
監督助手 野本史生
水野貴之
撮影助手 笠告誠一郎
今井孝博
相馬大介
鶴崎直樹
照明助手 田部谷正俊
増田靖志
三善章誉
岡野清
濱田研一
柏原孝法
録音助手 白取貢
西山徹
竹内久史
美術助手 沖山真保
禅洲幸久
加藤十大
装飾 秋田谷亜矢子
石田満美
田口貴久
小道具 中島順子
組付大道具 木村浩之
衣裳 二宮義夫
立津みゆき
メイクアップ 葉山三紀子
メイクアップ助手 望月志穂美
スクリプター 天池芳美
特殊メイク 和田卓也
操演 村石義徳
特機 上野隆治
特機助手 山内智史
制作主任 金子堅太郎
制作進行 坂本幸介
音響効果 志田博英
小川高松
監督 落合正幸