「リング」や「呪怨」などのJホラー映画を手がけてきたプロデューサーである一瀬隆重(番組では「黒魔術」を演出)が立ち上げたホラー映画レーベル『Jホラーシアター』第1弾。同時上映はつのだじろう原作「予言」。興行収入は8.2億円。PG-12指定。

「'91春の特別編」内で放送された『急患』を原作としており、監督に落合正幸、音楽に蓜島邦明、助演に佐野史郎などオリジナル版のスタッフやキャストも携わっている。Jホラーブーム絶頂期だったこともあり、クランクイン前から全40カ国での配給とハリウッドでのリメイクが決定するなど世界的な期待値も高かったようだ。

ハリウッド版は長らく音信不通だったが、2008年2月に『ロード・オブ・ザ・リング』などを手がけたニュー・ライン・シネマ社との契約締結が発表される。翌2009年の公開を目指していたが、締結からわずか半月後に業績不振によって会社がワーナー・ブラザーズに吸収合併されることとなり、その混乱の余波によってか企画自体が自然消滅してしまった模様。

なお事前に発表されていた情報では、脚本にチャニング・ギブソン(「リーサルウェポン4」)、プロデューサーにロイ・リー、ダグ・デイヴィソン(共に「ザ・リング」)、制作会社はVertigo Entertainment(「シャッター」)とOZLA Pictures Incが予定されていたという。また落合監督と一瀬プロデューサーも続投予定だったとのこと。

ほか、映画前半の星野真里演じる新人看護婦が注射が上手く打てないと嘆く場面で、背後に人の顔のような物が映っているという報道も行われたが、単なる話題作りか本物の霊かは不明である。